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奪う側と、奪われる側

豊かになるためには結局のところ、人から奪わなくてはなりません。奪うと言うとキツい言い方ですが、人から譲ってもらうでも与えられるでも言い方が違うだけで本質的には一緒です。奪われる側ではなく奪う側にいなければ富を得ることはできません。

もちろん奪うと言っても、無理やりひっぺがすということではありません。相手の大事なものを提供してもらうというイメージです。

奪うというのは、与えるということでもあります。は?何言ってんだ?と思われるかもしれませんが、真実です。相手の大事なものをこちらに提供してもらうには、こちらも何かを差し出さなければなりません。こちらが何も差し出さずに相手からもらうのはただのどろぼーです。相手が価値を感じて、相手の大事なものを差し出してくれる。ビジネスの本質は物々交換です。

ではこちらは何を差し出して、相手から何をもらうんでしょうか。情報発信ビジネスにおいては、こちらは情報を差し出して、相手からは時間を奪います。当然お金を差し出してもらうのがビジネスの目的ですが、その前に時間を使ってもらわなければならない。

人がものを買うまでの段階としてタイムシェア・マインドシェア・ポケットシェアというものがあります。いきなりポケット=お金を出してもらうことは難しい。なので、まずはタイムシェア=時間を奪う。次にマインドシェア=信頼を得る。その状態であれば、ポケットシェア=お金を奪い(出してもらい)やすいという考え方です。

時間というのは誰にとっても有限であり、実はものすごく大切な資産です。これを差し出すというのはとても大きなことです。逆に、時間を他人から差し出してもらうことができるというのは非常に価値があること、とも言えます。

時間を奪われる側にいてはいけないということです。知らず知らずのうちにタイムシェアを奪われて、マインドシェア・ポケットシェアを奪われることになります。他人の時間を奪う側にいるようにする。人から奪うと言ったのはそういうことです。嫌がるところを無理やり取り上げるということではありません。むしろ、喜んで時間を差し出してもらうようにする。そのために、こちらも有益な情報なり面白い話なりを差し出す必要があります。そういうものを差し出してでも、時間を奪いたいということです。

GoogleのSEOアルゴリズムでもサイトの滞在時間は非常に重要視されています。Googleも時間を奪えるものは価値があると考えているということです。

どうやったら自分に時間を使ってもらえるかを考える。デートと一緒ですね。どうやったら自分のために時間を使ってもらえるのか。おいしいご飯に連れていく。楽しい場所に連れていく。いろいろ考えますよね。ここはビジネスも全く一緒です。話を一般化すれば、相手にとって何かメリットのあることをやるってことです。そうすれば相手は自分のために時間を消費してくれます。何も与えずに相手から得ようなんて思わないことです。相手にメリットがあってこそ、相手は時間を使ってくれて、信頼が生まれ、ひいてはお金を使ってくれます。

ということは、たくさん奪える人というのは、たくさんのものを与えられる人です。他人にたくさんのメリットを与えられる人が、他人の時間を大量に奪うことができます。新約聖書に「与えよ、さらば与えられん」という言葉がありますが、与える人は必然的に得られるものも多くなるということです。

等価交換なんですよね。何かもらったなと思ったら、実は相手に何か与えている。こちらが何か与えるときは、相手からより価値があるものを得なければならない。そう考えれば奪うという表現も適切かもしれません。こちらは情報を発信する。相手から大切な時間、信用、お金を得る。情報は相手に渡しても自分からは無くなりません。しかし時間は相手に渡せば帰ってこない。

相手に減らないもんを渡して、相手からは減るものを奪う。自分ばかり減らしているのでは富が増えるはずもありません。相手もメリットを感じるから差し出してくれているわけで、何も悪いことではありません。むしろ良いこと。

相手にどんどんメリットを提供して、自分も見返りとして大切なものをいただく。これをやっていきましょう。

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