商品を買うときの消費者心理の流れを描いたのが、AIDA(アイーダ)やAIDMA(アイドマ)です。
AIDA=
Attention(注意)
Interest(興味、関心)
Desire(欲求)
Action(行動)
AIDMA=
Attention(注意)
Interest(興味、関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)
です。
AIDMAはAIDAに記憶のMが加わっただけです。
最初は誰しも無関心の状態です。
なのでまずは興味を持ってもらって、注意を引く。
それで来てくれた人の中には、商品に関心を示す人が出てきます。
やがて関心が欲求に変わり、欲求を持ったお客さんが買うという行動に至る。
当たり前のような感じですが、こうやって細分化することでいいことがあります。
例えばものが売れない時に、どの段階に問題があるのかを考えることができる点。
まず興味を持たれていないのか。(認知されてない)
興味から欲求に移すことができていないのか。(教育不足)
欲求から購買に至るところに問題があるのか。(高すぎるなど)
言葉を丸暗記しても意味ありません。
AIDMA等の言葉が何のために存在しているかを理解することが重要です。
こういう定義は、ビジネスの細分化のために存在しているわけです。
細分化すれば、問題点を集中的に改善することができる。
細分化からの改善はコンサルでもしょっちゅう使われています。
さて
便利なAIDA・AIDMAですが、
消費者心理として足りない段階が一つあります。
それは「恐怖」(Fear)です。
恐怖を感じた人間がもっとも行動します。
「〇〇しないと殺すぞ」と脅されたら、行動せざるを得ないですよね?
当然、脅迫などしてはいけません。
しかし、ビジネスで恐怖を利用することはとても有効ですし、現にさまざまな場面で使われています。
痩せないとモテませんよ、とか、
英語力をつけないと年収が上がりませんよ、とか、
ビタミンBが不足すると肌荒れの原因になりますよ、とか。
恐怖を有効に使いましょう。
「欲求(D)」の次に「恐怖(F)」も付け加えることで、商品が売れやすくなります。
ポイントは直接的に言うのではなく、それとなく伝えることです。
「痩せないとモテませんよ」というのではなく、
太っていることのデメリットを大量に挙げてみたり。
「私はある方法で-20kgのダイエットに成功し、意中の人を射止めた。これがなかったら今の生活はない」とストーリーを語ったり。
とにかく太っていることに恐怖を感じてもらう。
恐怖を感じてもらうだけでなく、
具体的な話を複数盛り込んだりして、
恐怖を深掘りしていく。
これによって本当に痩せるきっかけになり、
それがその人にとって良い結果を生むなら、
恐怖させることは何ら悪いことではありません。
興味づけして、恐怖レベルの欲望を持たせられれば、
行動してもらいやすくなります。
AIDMA+F。
ビジネスに活かしていきましょう。