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現代社会で食い物にされる人の特徴。抽象思考と具体思考。

「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き弱ければ死ぬ。」

るろうに剣心の悪役、志々雄真実の言葉です。

どんな時代でも生き物は強者と弱者に分かれ、弱者は強者の食い物にされるのが世の常です。

現代の社会で僕らは取って食われることこそありませんが、資本主義社会の中で食う側と食い物にされる側という構図はしっかりと存在しています。

現代社会において、食われる側とはどのような人か。

それは、「具体思考の人」です。

例えば、マンガと本。

マンガと小説を比べたら、マンガは登場人物の顔や姿が出てきますが、小説ではそれらは自分の脳内で想像する必要があります。

つまり、マンガは本と比べて絵がある分、具体的です。

マンガで学べることはキャラの姿かたちや性格、技などの具体的な情報。本で学べることはそれに比べて抽象的な情報です。

抽象的な情報の方が応用が効くので、マンガより本の方が応用できる情報を手に入れることができます。

僕も「るろ剣」含めマンガは大好きですし、マンガを否定するつもりは全くありませんが、マンガ「だけ」を読んでいては具体的な情報しか入ってこず、具体的な情報しか得られない人向けに具体的な情報を与えてくる人の食い物にされるよということです。

具体例その2。

暇な時間があるときに、スマホを目的もなくだらだらと見てしまう。

スマホというのは、タッチ操作で直感的な使い方ができます。ポチポチと押していくだけでどんどん具体的な情報にアクセスできます。

すぐに個別具体的な情報にアクセスできるぶん、複数の情報を組み合わせて共通点を抜き出し他のことへ応用するという抽象的な思考をする余地が少なく、具体思考に陥りやすく、これまた食い物にされやすくなります。

以上2つの例のように、具体的なもの・ことというのはわかりやすく、頭を使う余地がないためとっつきやすいのですが、

本質や構造、なぜそれがそうなっているのかを理解しないままでは、ずっと動物的な本能に近い部分だけに踊らされることになってしまいがちです。

言語化や数値化もそうですが、具体的な事象を抽象化して捉える力は他の動物にはない、人間だけに与えられた力です。

具体だけを見ているのではある種、動物と同じになってしまいます。

人間から見たら動物は、個別具体しか見ていない、行動パターンの限られた生き物と見えるからこそ、人間は食物連鎖の頂点に立つことができました。

人間同士であっても、抽象度の高い思考ができる人間と、具体しか見ていない人間とで同じことが起こります。

抽象思考を持つ人間から見れば、具体思考の人間は行動パターンの読みやすい食い物であるということです。

どっちがいいか?は明白です。

個別具体に踊らされずに、抽象思考を持って本質やなぜ?を常に問う。

現代社会の「弱肉」にならないためには、この思考が不可欠です。

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